劇的に変化!包丁のにぎり方
いつもレシピばかりでは面白くないので、今回は23年、板前をやってきた私だからこそお伝えできる、
「マル秘技」を伝授します!
それは、料理で最も重要な「切る」作業で役立つ方法…
佐藤 周生です。
突然ですが、「切る」作業でこんな経験はありませんか?
例えば、大根、人参、じゃが芋など硬いものを切る時…
「硬くて切りにくい!」
「真っすぐ切れない…」
「上手く切れない … 」
これを解決する方法が、ほんのちょっとで劇的に変わる!
「包丁の”技”その1」…
まず、
「切りにくい」、「上手く切れない」の原因の一つに、
「包丁に”力”が入っていない」
「包丁の刃に力が伝わってない」
ということがあるのですね。
包丁というのは基本的に、”力”を入れずに食材の上に包丁の刃をおいて滑らせれば、スムーズに綺麗に切れる。(包丁をバッチリ研いであり、切れる状態であれば)
とはいえ、大根、人参、じゃが芋など硬いものを切る時は、ある程度の力が必要です。
硬い食材には力を加えないと、やはり滑らせただけでは切ることができません。
その”力”を刃に伝える…
”力”が入りやすい包丁の『にぎる位置』と『にぎり方』があるのですね。
まず、包丁を『にぎる位置』…
それは、
”包丁の「柄」の一番上の部分をにぎる”
です。
「柄」というのは包丁を持つ部分。
その一番上の部分です。
そして、『にぎり方』は…
上の画像のように親指と人差し指は、「柄」の上部を挟んで握るといいです。
通常は刃を挟ように握りますが、「柄を挟む」。
別の表現でいえば、刃元に一番近い位置の「柄」を握ると刃元に全体的に力が入りやすくなるのですね。
なぜ、刃元に力が入ると切りやすくなるかと言うと、硬い食材を切る時は通常、”刃元”で切るから…
この握り方なら、自然と”刃元”に力が入ります。
それで包丁が、ぐらつかず、”スパッ”と切れるわけです。
めいいっぱい力を入れて握る必要はありません。
切る瞬間だけ少し”グッ”と力を入れる感じでOK。
このにぎり方は、特に洋包丁(三徳包丁)に有効です。
多くの方がご家庭で使っている万能包丁のこと。
私、新米調理師の頃、この「にぎり方」を先輩に伝授されて以来、硬いかぼちゃがスムーズにスパッと切れるようになり、仕事が早くなりました。
(※和食は主に片刃の和包丁を使いますが、大きくて硬い食材を切る時は洋包丁を使うこともあります)
毎回「切りにくいな~」と思いながら切っていたので、作業が遅く何となくイライラしてました。
でも、にぎり方を変えただけでストレスがなくなって作業が早くなったわけです。
これご家庭でも同じ。
切る作業が早くなれば、料理の時間全体を短縮できますよね。
ということで、
是非、この「包丁の技」、
硬い食材を切る時は「包丁の柄の上をにぎる」方法を取り入れて、
硬い食材をスパスパと切って下さい!
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