ぷりぷり海老と春菊の蒸し春巻き

【酒の肴】海老の叩き身と春菊をライスペーパーでくるっと巻いて蒸すだけ!透明感のある見た目の美しさに海老のぷりぷり食感と甘味、春菊の香りで美味!ポン酢でさっぱり食べる上品でありながら食べ応え抜群の蒸し物一品です!

【揚げ物はカロリーより「○○」が怖い】

健幸料理家 佐藤周生です。

今回は「ライスペーパーで簡単!蒸し春巻き」を伝授します!

突然ですが、揚げ物はどのくらいの頻度で食べますか?

東京ガス都市生活研究所が20~70代の消費者1200人を対象に行った「揚げ物を食べる頻度」の調査では、

・ほぼ毎日⇒1.6%
・週に4~5日⇒5.7%
・週に2~3日⇒31.3%
・週に1日⇒29.7%
・2~3週間に1日⇒17.7%
・月に1日以下⇒14.3%

という結果が出ていまして、ほぼ毎日~週に2~3日食べる方に搾ると約7割もいます。

しかし、”家庭で揚げ物を作る頻度”は低く、「2~3週間に1日」より少ない方が「6割以上」という結果が出ています。

なので、昼食を含めた外食される方は、揚げ物を食べる頻度が多くなりやすいのかもしれませんね。

そんな揚げ物の健康デメリットといえば「カロリーが高くなる」「脂分の取り過ぎになる」が一般的ですが、

実はこんなデメリットもあります。

それは「糖化」。

「糖化」というのは、糖質とたんぱく質が高温加熱された際に結合して発生する「終末糖化産物(AGE)」(以下AGEと記載)を多く摂ってしまうことで、体内細胞などを劣化させてしまう現象です。

簡単に言えば、体の「老化」ですが、それ以上に怖いのが、

「AGE」は体内に蓄積するので、その量が多くなると体が激しく劣化するため、糖尿病や心筋梗塞・脳卒中が起こるリスクが高くなり、死亡リスクまで高くなることが研究で分かっています。
(オランダ、グロニゲン大学研究チームが住民7万2880人を対象に行った約4年間の追跡調査)

特に「揚げる」「焼く」「炒める」という調理は100度以上高温加熱なので、食べ物の中で大量のAGEが発生します。

(例えば、揚げたエビフライは衣のパン粉がきつね色になってますが、あれがまさにAGE)

要するに”揚げ物の食べ過ぎ”は死亡リスクが高くなるということ。

揚げ物には「糖化」というデメリットもあり、食べる頻度は少ないほうがいいです。

また、料理する場合でも「揚げる」「焼く」「炒める」の高温調理を減らして、「煮る」「茹でる」「蒸す」で作った料理を食べることをおすすめします。
(さらに消化負担を軽減するため”加熱料理”自体少ないほうがいい)

ということで、今回のおすすめは「春巻き」。

「いやいや、春巻きって揚げ物でしょ?」

一般的にはその通り…

ですが、「蒸す春巻き」もあるんです。

ギョウザでも「焼き」が一般的ですが、蒸した「蒸しギョウザ」も美味しい…

そんな蒸しギョウザの中でも、具材が透けて美味しそうに見えて、食欲がかき立てられる蒸しギョウザがありますので、「蒸し春巻き」も同じように作れたらいいですよね。

あれは、浮き粉と片栗粉で作った皮を使っていて、残念ながらスーパーではなかなか売ってませんし、手作りするなんて超絶めんどくさい…

そこで代用できるのが、

「ライスペーパー」。

ライスペーパーは大型店のスーパーに行けば大体置いてますし、

浮き粉と片栗粉で作った皮より透明感が出るので、見た目がより美しく仕上がり、

「うまそう!」

となります。

というわけで、今回のおすすめ料理は、

「ぷりぷり海老と春菊の蒸し春巻き」

海老の叩き身、春菊、人参をライスペーパーでくるっと巻いて6分蒸すだけ!

ポン酢に付けてあっさりと食べて頂けます…

ライスペーパーは蒸し上がると、皮で巻いたと思えないほど透明感があり、海老のピンク色、春菊の青色(緑)、人参のオレンジ色が色鮮やかに浮かび上がります。

見た目が綺麗なだけでなく、海老の旨味とぷりぷり食感に春菊の香りがベストマッチして上品な味が楽しめる…

簡単にできる蒸し物一品です。

1つ大事なポイントがあります…

通常ライスペーパーは湿らせ、やわらかくして具材を巻くのですが、

これがゆっくり作業していると、まな板にピタッ!とくっ付いてかなり巻きにくくなります。

ライスペーパーが破けてしまうことも…

なので、ポイントは「手早く作業する」です。

ライスペーパーを湿らせたら、「具材をのせる」⇒「巻く」をできるだけ早く行う。

そうすれば、まな板にくっ付くこともないので、破れることなく綺麗に巻けます。

巻けたら後は蒸すだけ。

この料理、今ご想像しているより簡単に作れることに驚くと思います。

わたし、試作では海老の叩き身と春菊だけで巻いたのですが、海老のぷりぷり食感はいいけれど全体の味がイマイチ…

なので、海老の叩き身に玉ねぎのみじん切りとおろし生姜を加えて、野菜の味をプラス…

これを蒸して食べると劇的に美味しくなりました。

彩りに千切り人参も加え、見た目もグレードアップ。

やっぱり、料理の味も見た目も「野菜の力」はすごいですね。

「蒸し春巻き」のレシピ、ご覧下さい!
↓↓

【材料】(1人前) 分量備考
エビ(中)(バナメイ)7尾(90g)
人参(小)1/5本(20g)
春菊1/6束(15g)
玉ねぎ(中)1/4コ(50g)
キャベツ1枚
ライスペーパー(28cm)2枚
おろし生姜小さじ1杯分
2つまみ
片栗粉大さじ1杯
ポン酢適量
ラー油少量

1、「即席蒸し器」を準備しておきます。
※※蓋付きの鍋に小皿を敷いて、小皿の高さまで水を入れて沸かす。(小皿の中にも水を入れる。浮き防止)

2、人参(1/5本)は、薄い輪切り(3cmの長さ)して、重ねて細く刻みます。

3、春菊(1/6束)は、茎から葉をちぎり取り、洗って水気をきります。
束ねて3~4等分に切ります。

4、玉ねぎ(1/4コ)は、みじん切りに。
※みじん切りの詳しいやり方は⇒こちら

5、海老は、5mm粒くらいの叩き身にします。
※粒を大きくすることでぷりぷり食感になる。

6、ボウルに玉ねぎと海老を入れ、塩(2つまみ)、おろし生姜(小1)、片栗粉(大1)を加えます。

7、よく混ぜます。

8、4等分に分けます。

9、具材をライスペーパーで巻きます。(先にまな板をしっかり湿らせおく)
ライスペーパーを濡らして(水をかける)、半分に切ります。

10、ライスペーパーの幅に合わせて、海老・春菊・人参を並べます。(具材は1/4づつ)
※春菊は上から間はみ出すように置く。
※ライスペーパーが乾くとまな板にくっ付くので具材を素早く並べる。

11、右端からラッパ型になるように巻きます。
※少し強めに締め付けるよう巻く。全部で4本。
※ライスペーパーが乾くとまな板にくっ付いて巻きにくいので、ライスペーパーがやわらかくなる前に素早く巻く!

【おすすめ】
早く巻けない場合は、ライスペーパーを濡らす前に半分に切っておいて(ハサミで)、1枚づつ作業したほうが失敗しにくいです。

12、ザル(または平皿)に3等分に切ったキャベツを敷いて、その上に(11、)を並べます。
※ザルにくっ付かないようにするためキャベツを1枚(大)敷く。

13、沸騰状態の即席蒸し器に入れ、蓋をして6分蒸します。
※蓋をしたら、中火に。(中火で6分)

14、6分蒸したら出来上がり!

15、平皿にキャベツを敷いて、蒸し春巻きを盛ります(奥側に2本横向き、手前に2本立てかける)。
胡麻をふって、ポン酢を添えて完成です。(ラー油があれば少し入れると美味しい)

熱々が美味しいので、冷めないうちに食べて下さい。

海老のプリッと食感、春菊の香りがたまらんです!

是非、作ってみて下さい。

丸ごと玉ねぎの肉みそ田楽

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