和食と中華、”とろみ”の違いとは?
佐藤です。
今回は、
「香ばしい!豚バラ肉とキャベツの
餡かけ焼そば」を伝授します。
「焼きそば」というとキャベツなどの
食材と絡めて”焼く”というよりは、
”炒める”イメージが強いと思います。
ですが、こんな「焼きそば」できます。
フライパンで麺をほぐさずそのままの
形で両面”焼いて”、焼き麺にします。
これに昆布ベースの豚肉とキャベツの
餡をたっぷりかける、餡かけ焼きそば。
これこそ本当の”焼きそば”と言えるかも
しれませんね。
麺をほぐさないでじっくり加熱するので
すごく香ばしい。
この料理のズボラな特徴として、餡には
「だし」を使いません。
水でOK。
豚肉の脂分、とろろ昆布が旨味になって
だしの代わりをしてくれます。
とろろ昆布を「だし」にする…
こんな方法もありなんです。
で、「餡かけ」と言えば、水溶き片栗粉
でとろみを付けますが、
私、これで苦い思い出があります…
修業を始めて、3年くらい経った頃、
ある程度仕事も覚えて、簡単な煮物を
作らせてもらっていました。
その時、何の料理だったか忘れましたが
餡をたっぷりかける一品料理で、八方
だしに水溶き片栗粉でとろみを付けました。
(高価な一品の時は、吉野葛を使います)
で、おやっさん(お師匠さん)に確認
してもらうと…
「なんやこれ!ドロドロやないか!」
「中華料理作っとんのとちゃうぞ!」
と、えらく怒られたのを覚えています。
その後、修業を積みながら分かって
いったのですが、基本的には和食の餡の
とろみは中華のように濃度を濃くしません。
若干、薄め。
このほうが仕上がりが上品なんですね。
ま、こうやって苦い経験をするから他の
ジャンルの料理との微妙な違いがわかった
りするわけです。
なんでも同じだと思いますが、”経験”
ほど人間を成長させてくれるものは、
無いと思います。
簡単な料理でも”見てるだけ”では、
作れるようにならないです。
「香ばしい!豚バラ肉とキャベツの
餡かけ焼そば」
は、そこそこ簡単なので、料理経験が
浅い方にはもってこいの料理だと思います。
レシピをみてやってみて下さい!
↓↓
【材料】(1人前)
焼そば麺…1玉
(無添加タイプは⇒こちらがおすすめ)
ごま油…小さじ2杯
刻みネギ…大さじ1杯
【餡】
豚バラ肉厚切りスライス…80g
キャベツ…大3枚
人参…細1/5本(15g)
とろろ昆布…5g
ごま油…小さじ2杯
水…360cc
みりん…大さじ2杯(30cc)
淡口醤油…大さじ2杯(30cc)
酒…小さじ1杯
水溶き片栗粉…約30cc(水15cc+片栗粉15g)
1、キャベツ(大3枚)は、3cm幅の角切りにします。
2、芯のところは薄切りにします。(熱を早く通すため)
3、人参(細1/5本)は、縦半分に切って斜めの薄切りにします。
4、麺を焼きます。
フライパンを強火にかけ、ごま油(小さじ2)を入れて40秒熱します。
弱火にして麺を入れます。平らになるように少し広げて下さい。弱火で
焼き色が付くまで焼きます。
5、別のフライパンを強火にかけ、ごま油(小さじ2)を入れて40秒ほど
熱したら弱火にして、人参を入れて混ぜながら炒めます。
6、人参が少し軟らかくなったら、豚肉を広げて入れて焼きます。
7、豚肉の色が変わったら、キャベツを加えます。
8、キャベツに油を絡めるように混ぜて炒めます。
9、キャベツが少ししんなりしたら、水(360㏄)、みりん(大さじ2)、
酒(小さじ1)を加えて強火にします。
10、続けて、淡口醤油(大さじ2) とろろ昆布(5g)も加えます。
沸騰後、再度弱火にして2分ほど焚きます。
11、水溶き片栗粉(水15㏄+片栗粉15g)をよく混ぜ、煮汁を混ぜながら
少量づつ加えてとろみを付けたら出来上がり!火を止めます。
12、焼き麺は、キツネ色の焼き目が付いたら裏返して、反対面も同じように
焼きます。
13、焼けたら、器(少し深さのある平皿)に丸く形を整えて盛ります。
14、餡を再度温めて、中央に具材を重ねるようにかけます。刻みネギ(大さじ
1杯)をのせて完成です。
餡は、とろろ昆布と豚肉の脂が旨味になるので、カツオだしが必要なく
水で美味しくできます。
食材変えれば、いろんなアレンジもできます。今ある冷蔵庫の残り野菜でできま
せんか?
ちょっと考えて、是非作ってみて下さい。
とろろ昆布を出汁に使うって斬新! 楽で良いですよね。麺を焼くのにテフロンのフライパンですると危なそうなので、鉄のフライパンを使うべきでしょうか?
小坂さんコメントありがとうございます。
そうですね。
テフロンはフッ素の問題などいろいろありますので
鉄のフライパンがおすすめです。