煮物をあっさり味に仕上げる”コツ”
「最近、全く料理してない!」という
方のためにかなり簡単な料理を考えました。
佐藤です。
今回は「トマトと挽き肉の簡単な煮物」
です。
煮物といっても、フライパンでパパっと
作れる…
挽肉とトマトを炒めて、調味料で2~3分
煮込むだけ。
牛と豚挽き肉の旨味、みりん、醤油で
あっさり味。その中にトマトの酸味を
ほんのり感じる一品です。
おかずに、酒のアテに、副菜にもなる
万能料理といえますね。
以前にもお話ししましたが、トマトの
リコピン(活性酸素を除去する抗酸化
物質)は、加熱した方が体への吸収が
よくなるのですね。
なので、”冷たい冷しトマト”も美味
しいですが、
こういった煮物にしたトマトも健康食と
しておすすめです。
で、この料理の一番のポイントは、
挽き肉を一度茹でる。
特に牛と豚の合挽き肉は、豚肉の割合
を多くしている場合があるので、脂っこい…
よく簡単なレシピ本など見るとそのまま
使っている場合がほとんど。
これだとちょっと脂っぽく、ひつこい
味になってしまいます。
ですから、一度お湯で茹でて”脂抜き”を
するのですね。
こうすることで、余分な脂分が取れて
あっさりの味に仕上がってくれます。
で、そのゆで汁は、肉の旨味が出て
いるので、”だし”として使えます。
捨てることなく、煮物の煮汁して
使えば、旨味も加わって美味しくできる
わけです。
これは、他の料理でも応用できます。
例えば「豚しゃぶサラダ」を作るとき
豚肉を茹でますが、このゆで汁もだしと
して使える…
みそ汁に加えれば、コクが出ますし、
冷蔵庫の残り野菜と共に煮込んで、
塩、コショウで味付けするだけで、簡単
な野菜スープができます。
すぐに使わない場合は、ペットボトル
などに入れて、冷凍しておけば腐りません。
「カレーを作るぞ!」って時には、
水の代わりにすれば、まとめて使い切れ
ますし、
何より肉の旨味が出てますから、カレー
が美味しくなります。
まずは、簡単にできる
「トマトと合挽き肉の炒め煮」で、
その旨味の出た、ゆで汁の効果を確かめ
てみて下さい。
↓↓
【材料】(1~2人前)
トマト…中2コ(約350g)
牛豚合挽き肉…100g
オリーブ油…小さじ1杯(5㏄)
水…200cc
【煮汁】
挽肉ゆで汁…大さじ2杯(30cc)
みりん… 大さじ2杯(30cc)
酒…大さじ1杯(15cc)
濃口醤油… 大さじ1杯(15cc)
水溶き片栗粉…大さじ1杯(15cc)
(水、片栗粉各大さじ1/2杯強)
1、合挽き肉を「脂抜き」します。
鍋に挽き肉と水200㏄を入れ、強火にかけます。
2、沸いてきたら、アクをすくい取ります。
3、完全に沸騰したところで、日を止めます。最後にもう一度アクと脂分も
すくい取っておきます。
4、濾します。ゆで汁は、”だし”として使います。
残ったら完全に冷ましてペットボトルなどに入れ、冷凍して下さい。味噌汁や
スープなどの汁物、カレーやシチューなど煮物の”だし”として使えます。
5、トマトは、天地のヘタを切り落とし経て半分に切ります。
6、半分を4~6等分のくし切りにします。
7、フライパンを強火(の弱)で熱し、オリーブ油を入れます。挽肉を加えて
軽く炒めます。
8、ひき肉に油が絡まったところで、トマトを加えて炒めます。
9、ひき肉とトマトが絡まったら、挽き肉のゆで汁(大さじ2)を加わえて
中火にして1分煮込みます。(混ぜすぎるとトマトが潰れてしまうので、ゆで汁
で熱を通します)
10、1分煮込んだら、みりん(大さじ2) 、酒(大さじ1)、濃口醤油
(大さじ1)を加えて、 フライパンを軽くゆすりながら煮汁をトマトに
絡めます。
11、 水溶き片栗粉(大さじ1) を少しづつ全体に入れ、煮汁に水溶き片栗粉
が早く溶けるようにフライパンもゆすって、とろみをつけます。
12、煮汁にとろみが付いたら出来上がり!器に盛ります
13、完成です。スプーンですくい取って食べて下さい。トマトが軟らかいので。
この料理は、鶏の挽き肉で代用できますし、挽き肉以外でも豚や牛のこま切れ肉
などでも同じように作れます。
冷蔵庫に「肉とトマトがある!」となったら是非作ってみて下さい。
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