現在の油の常識Ⅱ

「オメガ3、6、9とは?」

佐藤です。

まず、前回の訂正をさせてください。

『避けるべき、摂りすぎに注意すべき”油”』のところで、”シュ”ートニングと書いていますが、”ショ”ートニングの書き間違いです・・・失礼しました。

今回も料理レシピではありませんが、あなたの食生活に影響のある話なので熟読して下さい。

「激変した”油”の常識」続きを話します。

まずは、『避けるべき、摂りすぎに注意すべき”油”』のサラダ油についてです。

サラダ油は、植物油を混合し、ドレッシングで使用されるのを前提で作られた日本独自の食用油です。具体的に、JASの規格条件で、0度の環境で5.5時間おいても濁らないことをクリアしたものです。

サラダ油は、現代人が摂取過多になっている脂肪酸「オメガ6(リノール酸)」(後で説明)を多く含んでいます。

「オメガ6」を摂りすぎると様々な炎症を引き起こし、アレルギーを助長したりします。

サラダ油は、一般的に多く使われるので「オメガ6」を摂り過ぎるわけです。

なので、『避けるべき”油”』に入っています。

そして、摂取するべき、体のために”良い油”は、オリーブ油、胡麻油、エゴマ油、アマ二油、それから、魚に含まれる脂肪です。

が、これらの油を深く理解して貰うには、これを先に熟知して頂くしかありません。

「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」このような長い漢字を並べると、あなたは、「そういう、ややこしそうなのは、別に知らなくていいよ・・・」と思うかも知れません。

ですが、これを書いている私も、あまりややこしい事は好きではないですから、できるだけ簡単に説明しますので、是非読み進めて下さい。

油(脂肪)の構成要素になっているものを「脂肪酸」といいます。

で、その脂肪酸が「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分けられます。

まずは、「飽和脂肪酸」。

これ、エネルギー源として消費されないと体に蓄積されます。

中性脂肪となる成分は、この「飽和脂肪酸」なのです。

魚以外の動物性の脂肪や一部植物性の脂肪に多く含まれていて、「ステアリン酸」などがあります。

牛肉、豚肉やバター、ラード、ショートニング、マーガリン、綿実油、ココナッツオイルなどです。

鶏肉は、ちょっと違って飽和脂肪酸より不飽和脂肪酸の割合が多いんです。

なので、あえてココには入れてません。

それから、「飽和脂肪酸」は、常温だと固体です。

例えば、牛肉や豚肉をフライパンで焼いて、残った脂をそのままほったらかしておくと冷めて白く固まります
よね。

あの状態になるのが「飽和脂肪酸」を多く含んだ食材。

実は「飽和脂肪酸」、人間の体内で作ることができます。

なので、多く食べる必要がないんです。

「飽和脂肪酸」については、とりあえずここまでを頭の隅っこに記憶しておいて下さい。

そして、「不飽和脂肪酸」。

「不飽和脂肪酸」は、「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分かれます。

「一価不飽和脂肪酸」にはオレイン酸というのがあって「オメガ9」ともいいます。

で、「多価不飽和脂肪酸」には、オメガ6(リノール酸)、オメガ3(リノレン酸)があります。

ややこしいので、簡単な図にします。

このような位置づけです。

【オメガ9】(オレイン酸)は、酸化しにくく、保存しやすい特徴があります。

動脈硬化、心臓疾患など生活習慣病予防する効果があり、善玉コレステロールを減らさず悪玉コレステロールのみを減らすというすばらしい効果があります。

他に、胃酸過多や胃かいようなどの予防に効果があったり、脂質の代謝を上げ、美肌効果も期待できるので女性の方は見逃せない部分ですね。

その【オメガ9】(オレイン酸)を豊富に含むのは、オリーブ油、胡麻油、ひまわり油、ピーナッツ油、米ぬか油
などです。

以外なのが、「卵」の脂肪に【オメガ9】(オレイン酸)が多く含まれてます。

次、【オメガ6】(リノール酸)。

これ、前述した通り、摂りすぎると炎症を引き起こしたり、アレルギーを助長したりします。

サラダ油に多く、大豆油、コーン油、紅花油、マヨネーズなどに多いです。

悪玉コレステロールを減らしてくれますが、摂取過多になると善玉コレステロールも減らしてしまいます。

【オメガ6】(リノール酸)現代の日本人は、かなり摂り過ぎです。

で、【オメガ3】(リノレン酸)、これはもう有名です。

「え?知らねェよ!」いや、あなたは知っています。

「EPA」、「DHA」と聞けば分かるはずです。青魚の脂肪に多い健康成分。

【オメガ3】には、これが入っているんです。

後は、あまり聞きなれない、アマ二油、えごま油、インカインチオイルなどです。

【オメガ3】(リノレン酸)は、中性脂肪を減らしてくれたり、善玉コレステロールを増やす働きがあります。コレステロール量の調整をサポートし、体の代謝を促進させる働きもすごい効果の1つです。

また、肌や体の炎症を抑えたり、血小板の凝集を抑え血行を良くする働きや抗アレルギー効果もあります。

様々な良い効果があるのですが、加熱に向かない脂肪酸で、生のまま摂取するのがベスト。

また、加熱したものと組み合わせても酸化して効果が激減するので、料理する際は気をつけたいところです。

長くなってしまったので続きは次回に・・・

続き、 油の新常識Ⅲ「”良い油”で健康!」

現在の油の常識

現在の油の常識Ⅲ

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