”とろろ”より美味しい長芋料理
佐藤です。
今回は、
「温まる長芋の煮物料理」を伝授します。
長芋(山芋)は、すりおろしてとろろ芋で食べるのが一般的ですが、実は煮物にしても美味しいんですね。
私的には、とろろよりも煮物のほうが美味しいと感じてます。
長芋を煮物にすると…
里芋のようなもちっとした軟らかさではなく、じゃが芋やさつま芋のようなほくほくした軟らかさでもない長いもの独特の食感になります。
少~し”しゃりっ”とした感覚があるほくほく食感。
他の芋類の食感とはちょっと違うのですね。
で、この食感は焚く時間によって変えることができます。
短めに焚けば、「しゃりほく」
長めに焚けば、「ほくほく」に仕上がります。
そして、長芋をただ焚くだけでは面白くない。
そこで、今回のおすすめ、
「シャリほく!長芋のあさり餡かけ」
長芋の煮物を”餡かけ”にします。
寒くなると「餡かけ料理」はからだを温めてくれ、心を癒してくれるような一品になりますからね。
あさりの煮汁を使ってあっさりの「餡」に。
これを焚き立ての長芋にかける。
あさりの風味、旨味の濃いあんが長芋によく合います。
普通の煮物に「餡」をかけるだけで上品な料理になってくれます。
「あさりの餡」を作る分、ひと手間かかりますが、酒の肴にもなりますし、副菜にもなります。
ちょっとしたお上品な料理として覚えておいてもいいかと思います。
長芋は、とろろ芋で食べることが多いと思いますが、それもちょっと「飽きたな」というときに作って頂きたい料理です。
今回は、長芋をメインにしましたが大根やかぶら、南瓜でも、「あさり餡」をかけて同じように美味しくできます。
この料理、会席料理の「煮物」としてよくお客さんに出していましたが、
「長芋って煮物にしても美味しいんですね」
と喜んでくれることが多かったです。
では、レシピをご覧下さい。
↓↓↓
【材料】(2人前)
長芋…300gくらい
あさり…10個
米の研ぎ汁…1リットルくらい
《長芋の煮汁》
水…420cc
粉カツオ節…小さじ2杯
酒…30cc
みりん…30cc
淡口醤油…30cc
《あさり餡》
あさりの茹で汁…200cc
酒…15cc
みりん…15cc
淡口醤油…15cc
水溶き片栗粉…12cc
(片栗粉5gと水5cc)

ボウルに水1リットルと塩30gを入れて混ぜ、よく溶かします。
(海水ぐらいの塩分です)
そこにアサリを入れてお皿などでふたをして1~2時間おいて、砂を吐かせます。

(輪切りにする際、形が崩れて割れやすいです。
まっすぐ切ることを意識して少~し力を入れてじわじわっと切ると上手くいきます)

四角い形になるように、実をできるだけ残すようにして、皮だけ4面切り落とします。
角の皮は付けたまま使います。


5~6分湯がいて、長芋の中央に串を刺します。
刺す時に少し抵抗を感じる程度に軟らかくなっていればOK。抵抗が強く、硬いと感じる場合は、あと、3~4分湯がいて下さい。

水道水の水量を抑えてください。
勢いよく出すと長芋が崩れてしまいます。
冷めたらザルなどに空け、水気を切っておきます。

鍋に長芋の煮汁の調味料をすべて合わせ、強火にかけます。
沸騰したら、長芋を入れます。
再度沸騰してきたら、弱火にして15~20分焚きます。

あさりは、よく水で洗った後、小さい鍋に入れかぶるくらいの水を入れます。
(約250cc)強火にかけ、口の空いたあさりからすぐに取り出します。

あくをすくい取って火を止めます。


貝柱のところが2箇所、殻にくっ付いていますので、その部分を外すようにすると、簡単に取れます。

あさりの茹で汁を200cc計って鍋に入れなおします。
(足りない場合は水を足し、多い場合は捨てます)
調味料を加え、沸騰してきたら、再度よく混ぜた水溶き片栗粉を少しづつ入れていきます。
水溶き片栗粉が玉(だま)にならないように玉じゃくしで混ぜながら入れて下さい。

※あさりから塩分が多く出ることがありますので、あさりを食べて味見をして塩気が強い場合は、淡口醤油の量を減らしてください。

あさり餡を熱々にして長芋の上からかけたら完成です!
あさりを長芋の上にのせるときれいな盛り付けになります。
(飾りに木の芽をのせてます)
体が温まる一品になりますので、是非、作ってみて下さい。
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