「ちょっと高い豆腐にはこっちの醤油が合います…」
佐藤 周生です。
今回は3つ目のアレンジ冷奴…
アレンジといいますか、「こんな方法が美味しいですよ」という食べ方を伝授します。
豆腐には「もめん」と「絹ごし」がありますが、この違いってご存知でしょうか?
簡単に説明しますと、作り方が違う…
木綿豆腐は、豆乳ににがりを加えてある程度固めて、それを型に流して重石をして水分を抜いて固めた豆腐。
絹ごし豆腐は、豆乳ににがりを加えたら、そのまますぐ型に流し入れ、重石をせず水分が多いまま固めます。
なので、木綿豆腐は水分が抜けて硬く、食感は若干パサつきますが、豆の味が濃い。
絹ごしは、水分が多く舌触りがすごく滑らか。でも豆の味は薄いわけです。
では、栄養分に関してはどうなのか?
なんとなくイメージでは水分が減って凝縮された木綿のほうが栄養が多そうに思いますが、実は、トータル的な栄養は、絹ごしのほうが多い…
その「水分が減っていること」がポイントで、食材の栄養って加工すると水分に出てきます。
木綿はその水分を搾り出してますから、栄養がちょっと抜けちゃってる。
その分、絹ごしのほうが若干栄養が多いわけです。
ただ、たんぱく質やカルシウムに関しては木綿のほうが多い。
なので、「確実にこっちのほうが栄養価が高い!」と断定はできにくく、微妙です…
といった感じで、もめん豆腐と絹ごし豆腐は、このような違いがあるのですね。
ちなみに名前の由来ですが、木綿豆腐は型に流す時に木綿の布を敷くので、豆腐の表面に木綿布の模様が付く。そこからの由来のようです。
絹ごしは、絹のような舌ざわり、滑らかさということで「絹ごし豆腐」といわれているようですね。
で、そんなもめんと絹ごしの違いは、やはり冷奴で一番楽しむことができる。
冷奴が好きな方の中には「もっと美味しい豆腐を食べたい…」と質の良い、高値の豆腐を買う人もいると思います。
そんな時におすすめの食べ方が、今回の「冷奴のアレンジ法」。
それは、「淡口醤油」をかける…
通常、冷やっこは濃口醤油をかけますよね。
でも、質の良い、豆の味が濃厚な豆腐は、その味を邪魔しない淡口醤油のほうが合う。
濃口醤油は熟成期間が長い分、旨味や甘みもあります。
ですが、それが豆の味を楽しみたいような豆腐の場合は、ちょっと邪魔してしまうわけです。
ですから、良い豆腐は塩だけで食べたりしますよね。
よって塩に近い、濃口より塩気が若干多く、熟成期間が短い、たんぱくな味わいの「淡口醤油」のほうが質のいい豆腐をしっかり美味しく味わうことができます。
高価な豆腐の中には絹ごしでも豆の味が濃厚な豆腐がありますから、「淡口醤油」をかける食べ方はそういった豆の味が濃い、尚且つ滑らかな食感の「絹ごし」がおすすめです…
私、20代後半のある夏の頃、冷やっこにハマって、毎晩食べていたのですが、
安い豆腐では物足らなくなって「もっと美味しい豆腐が食いたい!」と休日に30分かけて高級食材が揃う百貨店まで買いに行ったことがあります。
1丁600円の絹ごし豆腐。(交通費合せて1000円…)
豆の味が濃厚で、「淡口醤油」の邪魔しないたんぱくな味がピッタリ合いましたね。
たまには高級豆腐もおすすめです。
では、冷奴を食べる時の基本も公開したレシピを見て下さい。
(※大事なポイントなのに伝えてなかったです、すいません…)
↓↓
【材料】(1人前)
絹ごし豆腐(350g)…1/2丁(豆の味が濃い豆腐がおすすめ)
青のり…少量
淡口醤油…適量
もしちょっとだけ何か加えるとしたら、海苔や青のりがおすすめ。
豆腐の味を大きく損ねないです。
磯の香りがして風味が増します。
是非、ちょっと高い豆腐を買って試してみて下さい
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