照り鮮やか!若鶏もも肉のロース焼

【酒の肴・おかず】鶏肉の照り焼きを少し上品に仕上げた味で楽しめる「ロース焼き」!鶏肉をササっと焼いて特製たれを絡めるだけ!でも、このポイントを知らないと...

「レパートリーを増やす大事な考え方」

手軽に作れる!居酒屋一品その4

佐藤です。

今回伝授する、

手軽に作れる!居酒屋一品は、

「いつでも簡単にできる!少しこってりで上品な味の鶏肉料理」

です。

私が、料理を始めたのは小学生4年の時。

朝飯の手伝いで「目玉焼き」が綺麗に焼けたことを家族から褒められたのがきっかけでした。

その後、私が中学2年のときに親が離婚。

母親が家を出ました。(現在は、いろいろあって両親といっしょに住んでます・・・)

で、小学生から料理を作っていた私が、晩飯を作る羽目に…

といいますか、父親も弟も料理が全くできなかったので、気が付いたら毎日、私が晩飯を作っていた状況です。

毎日作る…これは、ほんとにめんどくさくて嫌でした。

が、

好き勝ってに食べたい料理を作れることもあって、面倒ではありましたが作り始めると楽しんでやってました。

ただ、レパートリーがかなり少なかったので、月に同じ料理を何度も作ることになる…

「食べたい料理が作れる」と言っても同じ料理の繰り返しは飽きる。

当時は、料理の応用法なんてまったく知りませんでしたから…

で、そんなに料理ができるわけでもないのに、妙なこだわりがあって、「この料理は、絶対このやり方だ!」

と1つの料理に対して別の食材で作ってみるなどしませんでした。

だから、余計にレパートリーが増えない。

父親と弟は、同じ料理が出ても文句も言わず、いつも食べてくれてはいましたが、月に同じ料理を4回も5回も作っていたので、

おろらく「またか・・・」

と思っていたはずです。

料理を仕事にして経験を積んできた今の私くらいまでレベルが高くなくても、他の方法を試すなどもうちょっと頭がやわらかかかったら当時、

「同じ料理を何度もを食べずに済んだのに…」と思いますし、

父親や弟にもうちょっといろいろ食べさせてあげたかったなと、「悪かったなぁ」と思ったりします。

レパートリーを増やすためには、

『新しい要素を入れて応用する』とでもいいましょうか、

この概念があるだけで料理のレパートリーって結構簡単に増えると思うのです。

例えば何かレシピをみて…

あたらしく覚えたこの方法は、

あの料理に使えないか・・・

あの魚に使えないか・・・

あの野菜に使えないか・・・・

と今まで作ったことのある料理や食材に当てはめていくだけ。

もしかしたら失敗もすることもあるかもしれませんがやってみれば、美味しいか、不味いかわかりますからね。

旨くいけばレパートリーが1つ増えますし、上手くいかなかったらこれには合わないんだと学ぶことができます。

そうやってるうちに料理のレベルって上がっていくもんだと思っています。

今回、おすすめする料理の調理法もいろんな食材に当てはめてみてほしい方法です。

その料理「若鶏もも肉のロース焼」は、

鶏もも肉をフライパンでササっと焼いて、熱湯で油分を洗い流し、酒、濃口醤油とみりんを合わせた「たれ」を絡めるだけ。

この「たれ」が絡まると鶏もも肉自体は脂分が多いですが、仕上がると上品なに味わいで美味しい…

「鶏の照り焼き」のような感じですね。

1つ大事なポイントが「熱湯で油分を洗い流す」。

「たれ」に油分が多く入ると分離して、食材にたれがしっかり絡んでくれないのですね。

だから、鶏肉に付いた余分な油分を取り除くために熱湯で洗い流す…

これで、たれがしっかり鶏肉に絡んで、こってり味なのに上品な仕上がりになるわけです。

この料理、フライパン1つでできるのでめちゃ簡単。

私が修行時代に覚えた料理の1つですが、当時お店では「鴨肉」を使っていました。

鶏肉より『鴨肉』の方が高級感が出ますからね。

で、この甘辛いたれを絡めた料理を当時のお店では「ロース焼」と呼んでました。

「なぜか」は、すいません、分からないです・・・

これが、お店でめちゃくちゃ人気の一品で、毎回1人前づつ作るので、注文数が増えると結構手間…

1日何十回もフライパンを洗うわけです。

いつもフライパン洗いながら「このフライパン、穴があくんちゃうか?」と考えてました…

今回は、 家庭で手軽に作れるように「若鶏もも肉」を使っていますが、「ローズ焼き」という調理法自体は、牛肉でも豚肉でも魚でもいけます。

肉類なら間違いなく美味しくできます。

その上品に仕上がる簡単な調理法「ローズ焼き」をますたーしてみて下さい!
↓↓

【材料】
若鶏もも肉(小)・・・1枚(200~250g)
油・・・小さじ1杯(5㏄)
付け合せサラダ・・・適量
粉山椒・・・少々

《ロース焼たれ》
酒…大さじ3杯(45cc)
みりん…大さじ4杯(60cc)
濃口醬油…大さじ1杯強(18cc)

1、鶏肉は、皮全体に包丁の先でブスブス、ブスブス
刺します。20箇所くらい。(熱を早く通すため)
2、反対面も同じように刺して、繊維に沿って縦2等分に切ります。
3、1/2をへぎ切りにします。

包丁を斜めにして、鶏肉が4~5cm角の大きさで厚みが薄くなるように切ります。
4、厚みがある場合は、身の分厚い部分に少し切り込んで開くようにします。
5、 ボウルに酒(大3)、みりん(大4)、濃口醬油(大1強)を合わせて混ぜておきます。
6、フライパンを強火で熱し、サラダ油を入れます。
29~30秒後、鶏肉を皮を下にして入れ、
強火(少しだけ弱める)のまま焼いていきます。

両面、焼色が付くまで焼きます。
(ここでは中心まで熱が通らなくてOK。焼色を付けるのが目的です)
7、フライパンのまま、湯沸かし器の熱湯をかけて、”油抜き”します。

4~5回、”熱湯を入れる⇒湯を捨てる”を繰り返して
しっかり、油を洗い流して下さい。
(湯を捨てる時は鶏肉が落ちないように、菜箸でおさえてください)
8、コンロに戻し、 (5、)の《ロース焼たれ》を加え、火を付けます。
9、《ロースたれ》が、吹き零れない程度の強火で煮詰めます。
(鶏肉にたれを絡めながら、フライパンも軽くゆすりながら煮詰めます)
10、煮詰まって、”ドロ~~”となり、つやが出たら
出来上がり!すぐに火を止めます。
11、平らな器の奥側に付け合せサラダを盛り、鶏肉を手前に盛ります。

たれも全部かけて、粉山椒を少々ふって完成です!

たれをたっぷり絡めながら食べて下さい。

手軽に上品な一品が作れる調理法「ロース焼き」、おすすめです!

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コメント

    • 山内玲子
    • 2021年 8月 07日

    このロース焼きもオイスターソース焼きも、似たようなものは作っていましたが、
    一つちがうところがありましたーー肉を焼いたあとで熱湯で油を洗い流すところ。
    なるほど・・・これでタレガよく絡むが、しつこくなく、上品な味になるのですね。
    大事なことを学びました。ぜひ試してみたいと思います。有難うございました。

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