「卵と玉子の違いとは?」
健幸料理家 佐藤 周生です。
今回は、レシピはお休みしまして、プチ自慢できる豆知識をお伝えしようと思います。
それは、タイトルの通りで卵の話。
「卵」と「玉子」の違いって知ってますか?
実は私、レシピ記事を作成する時 、「卵」と「玉子」を使い分けているのですね。
生のたまごの状態の時は「卵」…
加熱した状態のたまごは「玉子」、
と書くようにしています。
材料のたまごは「卵」。調理したら「玉子」です。
これ、料理する時には何の影響もないですから、正直どうでもいいこだわりかもしれません。
でも、学説上の説明とか、料理を文章で伝える際には使い分けて正しく書いたほうがいいかと思います。
学説上の「卵」と「玉子」の違い、具体的には…
一文字の「卵」と書くときは、ふ化して育つ生き物のたまごを指します。
鳥の卵だけでなく、魚や虫のたまごも一文字の「卵」となりますね。
二文字の「玉子」は食用のものを指し、鶏のたまごを表すといわれてますが、調理された(加熱した)たまごを「玉子」と書くのが一般的。
本来、「卵」と「玉子」の違いを表す書き方は、鶏卵…要はニワトリのタマゴに限った場合のようです。
で、大まかに食用を「玉子」と書くのが基準になるなら…
例えば、イクラは鮭のタマゴで明らかに食用にされてますよね。
それなら「イクラは鮭の”玉子”」という書き方になる。
でも、イクラ(しょう油漬け)は”加熱してない”「生」でもありますから「イクラは鮭の”卵”」という説明でもおかしくない…
そう考えると、いろいろ矛盾が出てくるわけです。
他にも例えば、「ゆで卵」と書かれたレシピを見たことがありませんか?
これ、「茹でて」ますから、どう考えても加熱したタマゴ…本来「ゆで玉子」と書くのが正しいのでは?
となりますよね。
あと、「たまごかけごはん」はどうでしょうか…
「卵かけごはん」「玉子かけごはん」、両方見たことがあるような…
(ネットでは「玉子かけごはん」は見つからなかったですが…)
たまごが生なので 「卵ごはん」 が正しいのでしょうが、時間が経つとごはんの熱で少し固まることもあるので、これを加熱したと考えれば、
「玉子ごはん」 という書き方もある意味正しいのではないかと。
色々細かく考えすぎると、きりがないのですけど…
とにかく、大まかには、生のたまごが 「卵」で、加熱したたまごは「玉子」、
と憶えておけば問題ないかと思います。
なので、料理名の場合はほとんど加熱されているので「玉子の○○」とか「○○玉子」となりますね。
今後、いろんなレシピで玉子料理を見る時には、そこを気にしてみるのも面白いかと。
もし、加熱のたまごが「卵」になっていたら、「この書き方おかしい!」とツッコミを入れてあげて下さい(笑)
といろいろ偉そうなこと言いながら、私のレシピの中にも、もしかしたら書き間違いがあるかもしれません…
その際は、ご連絡頂けると有難いです。
今回の話、プチ自慢したい時に使えるネタなので、是非覚えておいて下さい。
「卵と玉子の違い知ってる?」「実は違いがあるんだよ~」などといいながら自慢してみて下さい(笑)
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