「シンプルに「煮る」のが一番!」
今回は、「冬瓜の簡単煮物」を伝授します!
佐藤 周生です。
突然ですけど、行きつけのスーパーに「冬瓜(とうがん)」はありますか?
こんなやつですが…

もしあれば、1/4とか1/8にカットして売っていると思います。
でも、なぜ、「冬瓜」という名で夏に売っているのか?
そもそも、旬は夏。胡瓜や青瓜、西瓜なんかと同じ。
とうがんは、「丸のまま、涼しいところで保存すれば冬まで使える」ということで、
「冬瓜」と名が付いたようです。
はじめは「とうが」と読んでいたとか…
で、夏になると和食ではこの冬瓜を必ず使います。
そのまま食べると香りも少なく果肉に味も無いのですが、これが料理にとっては好都合。
濃い味から薄味まで幅広い味付けや調理法が可能なわけです。
例えば、
私がホテルに勤めていた時は、「冬瓜を茹でて、白味噌のだしに漬けたり」とか「白湯鶏ガラスープの煮汁で焚いたり」とか、
「粉を付けて揚げて、揚げ出し豆腐みたいにしたり」など、いろいろやってました。
でも、シンプルに「煮る」のが、一番のおすすめ。
そこで、おすすめの冬瓜の煮物が、
「冬瓜と焼き油揚げの含め煮」
冬瓜をササっと茹でて、油揚げを直火で焼き、「出汁12:みりん1:淡口醤油1」の煮汁で焚くだけ。
やわらかくした方が食べやすいため、下茹で作業がありますが、冬瓜を小さめに切るので5分ほど茹でればOK。
あとは焼いた油揚げと共にあっさり煮汁で15分煮る…
油揚げの脂分のコクと焼いた香ばしさが、あっさり煮汁といっしょに味気ない冬瓜にしみ込んで美味しい!
冬瓜は、加熱すると果肉の部分が半透明っぽくなるので、その透明感から涼しさも感じて頂けると思います。
冬瓜のそぼろ餡かけなど、手を加える料理も美味しいですが、
シンプルに薄味の煮汁で焚くだけでも冬瓜を楽しめます。
作り置きできるレシピ、みて下さい。
↓↓
【材料】(2~3人前)(作り置き)
冬瓜…大1/8コ(400g)(※皮が全体的に濃い青色(緑)が良い)
油揚げ(正方形)…大1枚
塩…小さじ1杯
【煮汁】
水…360cc
みりん…大さじ2杯(30cc)
淡口醤油… 大さじ2杯(30cc)
粉カツオ節…小さじ2杯

皮をスプーンで削ります。外側の濃い青色の硬い皮だけを削り取って下さい。
※削り過ぎると青い部分が無くなってしまい、見た目が悪くなる。

※切るところは、種の部分と果肉の境目。よく見ればわかります。

※端の部分は細くなっているので、大きめに切る。

沸騰してきたら中火にして、やわらかくなるまで茹でます。

両面に熱湯(湯沸し器の湯でもOK)をかけ、手で挟んで水分をしっかり切ります。

両面、少し焦げ目が付くまで焼きます。
※すぐ焦げるので、よく見ながら焼く。
※網が無い場合は、トースターやグリル、フライパンで焼いてもOK。


串(爪楊枝)を刺して、あまり力を入れずに貫通すればOK。


鍋に冬瓜を入れ、水(360cc)、みりん・淡口醤油(各大2)も加えます。


※アクは3~4回取ればOK。キリが無く出てくる。

※できれば、このまま5時間~一晩寝かします。(冷蔵庫へ)
味が中まで滲み込んで美味しいです。

(立てかけるようにして盛ると綺麗)
※すぐに食べることもできますが、味のしみ込みが弱い…

それほど手間をかけずに作ることができる「冬瓜の煮物」です。
味が滲み込むとめちゃ美味しい。
温めてもいいですが、この時期は冷たいほうが美味しく食べて頂けます。
旬を感じる夏野菜の「冬瓜」…
是非、煮物で楽しんでみて下さい。
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